どうもお久しぶりでございます。久々に更新。
今日の1枚はZoo MusicからリリースされたDirty BeachesのフルアルバムBadlandsです。
Dirty Beachesは台湾出身カナダ在住のAlex Zhang Hungtai(読み方がわからない)さんによる1人ユニットであります。
このアルバムを聴いて思ったのは、2011年、ロック誕生から早半世紀以上たった今現在、ロックも1週回りきったのかなということです。
何故ならこのBadlandsというアルバムに入ってる曲ほとんどにサンプリングされた音源が使用されているからです。
このアルバムの6曲目に入ってるキラーチューンである"Lord Knows Best"はフランスの60年代から活躍するフランスの歌手Françoise Hardyの"Voila"という曲のイントロをサンプリングしています。
その他の曲も大体(全曲?)出典元があるサンプリング音源を使っているんですね。
そのサンプリング音源をひたすらループさせ、そこに独特のセクシーでダンディー、スウィートでもダーティーなボーカルを乗せるというスタイルをとっています。
たまにギターも入ってるんですが、基本はこのサンプリング音のループで構成されています。
このループ音と歌(とギター)で構成されているアルバム。果たしてアリなの?イケてるの?と思われるかもしれませんが、これがとてつもなく良いのです。
ループ音の連続はサイケ感を増幅させる効果があり、抑揚のないボーカルもツボにはまると抜けられなくなります。
最初Lord Knows Bestを聴いたときはそのピアノのループ音そして曲が1週間ほど頭から離れず脳内でずっと鳴っていた記憶があります。
このように、とても中毒性を持ったアルバムになっているんですね。
ジャンル的には何になるんですかね?インディー、ローファイ、サイケ、カルトロックとか(笑)。まあ言えるのはこの音と雰囲気を出せるのはAlexさんだけだと言うことで、Dirty Beachesはワンアンドオンリーなのです。
最近CD盤もようやく発売になり、2011年もっと注目が集まってくるはずのアーティストDirty Beaches。このBadlandsはインディーロックファンならずとも必聴のアルバムであります。
最後にLord Knows BestのPVと出典元であるFrançoise HardyのVoila聴き比べということで動画を貼っておきます。
Francoise Hardy - Voila from Know Phase on Vimeo.