2014年12月3日水曜日

My Best Album of 2014

こんばんは。お久しぶりです。

今回は2014年のマイベストアルバムを決めましたのでトップ10のアルバムをアルファベット順でお知らせします。ちょっとしたコメントも付けて。

では!ゴーゴーゴー!!

 Blonde Redhead - Barragan
20年選手なBlonde Redheadの2014年作。今回も独特なサイケデリック感覚はいっそう研ぎ澄まされていますね。フワフワした浮遊感が聴いてて心地よいし、このストレ ンジな世界観は引き込まれます。ちょっと普通とは違うメロディを歌うカズ・マキノさんの魅力的なボーカルもやはり冴えています。

Fear Of Men - Loom
 
今回のベスト10では一番若手のFear Of Menの1stフルアルバム。インディーポップの型では到底収まりきらないダイナミックなロックを聴かせてくれてます。波間を漂っていくような音で聴きながらそのままゆらゆらしていたいアルバム。ダークなゴスっぽさとドリーミーさが同居してるのもグッド。

J Mascis - Tied to a Star

Dinosaur Jr.のJ Mascisのソロアルバム。90年代オルタナの延長線上にあるアルバムだとは思うんですけどそこのラインにプラスでガラス細工の様な精巧で奇麗なうたが乗っかってます。アシッドフォーク的な繊細で内省的な音世界でとても沁みます。バンドっぽい曲もまたいいですね。

Mac Demarco - Salad Days

Captured Tracksからの3rdアルバム。ダラダラしていてルーズなところがいい。キラキラと光るギターフレーズもグッド。80年代のダサさを10年代のカッコいい仕様にアップデートさせているところが憎たらしいくらいのセンスを感じますね。この今の2010年代におけるINDIEの金字塔的アルバムかもしれません。よい。

Pure X - Angel

地味に且つじわじわと来るPure Xの3rdアルバム。ドリーミーでチルアウトできてアンニュイでセンチメンタルでメランコリックで。と、横文字のオンパレードですけど一言とても良いアルバムなのです。聴いてて懐かしさと新しさも感じますし、まずグッドメロなうたを立たせているのが素晴らしい

Real Estate - Atlas

Real Estateの3rd。発売当初に聴いてるうちは過去作から比較してかなり洗練されている印象からしゃくに触ってよくないと思っていました。でも聴いているとそのうちそのアメリカンロックのマナーに裏打ちされた基本に忠実なロックサウンドがかなりよく思えてきました。洗練されていてシャープな曲達は飽きることなく聴けますね。

Spoon - They Want My Soul

SpoonのThey Want My Soulが今年度の新譜で一番よく聴きました。コンパクトな収録時間で何度もリピートさせて聴かせる魔力があります。収録曲は緩急自在で色んな曲がありますね。時にはスリリングにリスナーを煽り、時には包容力のある優しい曲も聴けたりします。という訳でSpoonが今年度ベストオブベストで決まり。

Stephen Malkmus & The Jicks - Wig Out at Jagbags

2014年1月の初頭に出たアルバムで意外と忘れている方もいるのではないでしょうか。90年代から10年代に続くオルタナまたはローファイの生き証人のマルクマス。まず曲の説得力が段違いです。かと言って力が入っているのかというとそういうわけでもなくて基本的にリラックスして聴けるのがいいですね。

Ty Segall - Manipulator

何枚アルバムをリリースしているのかよくわかってないTy Segallの2014年作。とてもロックしてる素晴らしいアルバムです。マックデマルコのそれとはまた違ったとびきりなセンスを感じます。曲の幅もとても広くて1時間近く収録されてるアルバムですけど決して聴きだれたりしないのがいい。マーニーピュレイター♪

Woods - With Light & With Love

Woodsいいですねー。大好きです。今作は彼らの集大成的なアルバムに現段階で位置づけさせられる名盤ですね。どの曲をとってもグッドメロで全曲シングルカットできるくらいの名曲揃いでもう最高。今後アルバムリリースされるでしょうけどこのアルバムを超えることはできるだろうかというくらいの快作です。グレート!!!

というわけで2014年のベスト10のアルバムを紹介しました。

聴けてないアルバムも多いですけどまあ今年もいいアルバムが多かったような気がします。また来年の2015年も期待ですね!!

では〜。

2014年9月7日日曜日

Fear Of Men - Loom



こんばんは!お久しぶりです。

今日の1枚は2014年4月に発売されたUKはブライトンのバンドFear Of MenのLoomです。

Fear Of Menを知ったのはたぶん2年くらい前で、Loomの国内盤にも収録されているBornあたりをYoutubeで聴いたのだと思うんですけど、良いメロディでインディポップっぽい佇まいに惹かれたのを憶えています。

で、初期音源集も出てしばらくして2014年にLoomというアルバムが発売されたとの話でFear Of Menってバンド良かったよなと思い出してYoutubeで試聴したらおぉ!これは良いと思った次第です。

素晴らしいアルバムで良かったので国内盤のCDを購入しました。

Loomの国内盤の帯には"Beach HouseがThe Smithsの楽曲を奏でているかのような圧倒的なクオリティ"という謳い文句が書かれています。

この表現をみてふたつのバンドとFear Of Menを結びつける共通したものは何だろうと考えてみると、「不安」「荘厳」「美しさ」「ノスタルジー」が浮かんできました。

Fear Of MenのLoomを聴いてみるとBeach HouseやThe Smithsの持つこれらの要素を多分に含んでいると気づくと思います。

聴いてる感覚的には本当に上記のふたつのバンドに近い感じだと僕も思いました。

全体的な印象の中でも特筆すべき点はうたで、不安な内容の歌詞を美しいメロディに乗せて歌うジェシカ嬢の優しくて儚いボーカルが素晴らしいです。

一定のトーンを守ってるんですけど表情や表現が豊かだと思います。とても魅力的なボーカルですね。
 
聴いててあぁ良いなと思わせる曲の良さも素晴らしいです。

そのボーカルの乗るダイナミックだけど細部まで行き届いた演奏も聴きどころ。上手く説明できないですけどガツンとくる演奏です。

印象に残るのはドラムが普通の叩き方をしてないなという点ですね。変則的な叩き方ではありますけどダイナミックな演奏を演出させていると思います。

最近のIndie Rock/Indie Popで良い女性ボーカルのバンドはないかなと思われる方いたら2014年はFear Of MenのLoomを推せますね!

良いバンドの好盤なので是非。

では!

2014年6月22日日曜日

Woods - With Light And With Love

こんにちは!いかがお過ごしでしょうか。

今日の1枚はアメリカのブルックリンはWoodsistレーベルから2014年4月にリリースされたWoodsの7枚目のアルバムWith Light And With Loveです。

7枚のアルバムをリリースしていくなかでメンバーが変わったり作風も徐々に変わっていますけど、今回のアルバムはWoodsの集大成なアルバムになっていると思います。つまりWith Light And With Loveは現時点で彼らの最高傑作であるということ、そして快作ロックアルバムだと豪語できます。

まず言えるのはやはりJeremy Earlの歌うメロディが素晴らしいということ。

今回のアルバムでもそこを起点にして聴けるくらいバッチリです。

憂いを帯びながら力強く歌い上げるファルセットにも近いような天使の歌声はますます炸裂しています。

歌詞について言うとアルバムには歌詞カードが付いていないのでネットで数曲の歌詞をみて僕は人間の孤独や苦悩などと言ったネガティブでどうしたら良いかわからない暗い部分にどうにかして「光」を当てたいという願いにも似た思いを感じました。

光を連想させる曲名も多いですし。

その中でもWith Light And With Loveというアルバムの表題でもある9分を超える曲では「どうしたら良いかわからない、どうしたら良いか教えてくれ」ということを歌っている部分がありますが、演奏ではふざけるな!と言わんばかりにギターを弾きまくっててこのアルバムで一番ロックな曲に仕上がってます。 

歌詞における苦悩と演奏における力強さとのミスマッチがとても印象に残る曲です。

この曲が収録されているという点でもこのアルバムの価値がありますね。

その他にも素晴らしい曲ばかりが収録されています。

牧歌的でトラッドを感じさせたり、フォーキーな温もりを持たせたり、ロック的なアンサンブルを聴かせたり、ピアノやオルガンの音色でほっこりさせたり、ときにはギャンギャンと痺れるサイケデリックな演奏であったり、と曲ごとに様々な色彩を感じられるアルバムであると思います。

ただ冒頭でも述べた通りどの曲もメロディが素晴らしいです。そこは一貫していますね。

そして10曲でおよそ40分という収録時間もアルバムとして個人的にジャストです。

ここまでざっと感想を述べてきましたが、2014年の上半期でリリースされた中ではかなり良い上質なアルバムになっていると思うので良かったら聴いてみてください。

そして2010年以来の再来日を切に希望します!!!!!

それでは!

2014年6月19日木曜日

Pure X - Angel






今日の1枚はアメリカはテキサス州オースティンの4人組バンドPure Xの3rdアルバムで2014年作のAngelです。

すごい素敵なアルバムであります。まずはその一言を。

とりあえず聴いてて思うのはすべての曲がこの世を憂いてるなーということ。

かと言って悲観したり暗いのかというとそんなことはなく、ひたすらにロマンティックで甘いムードを漂わせています。

いまここにある現実とは切り離して自分達の理想郷、桃源郷を目指したようなそんな感じの曲群。

それが曲名のLivin' The DreamやHeaven、Angelなど現世とは離れた言葉の数々に表れていますね。

それらの表してるぼんやりとした輪郭のないイメージを見事に曲で伝えているのではないかと思います。

鳴っているのはまるで天国からの音のようです。

このアルバムを聴いていると自分も世俗的なことは忘れてこの音に身を委ねていられます。

これがチルアウトなんだと思ってしまいますね。

あとこのバンドを聴いてて思うのはベースラインがとても良い!

憂鬱だったり甘酸っぱかったりと良いベースを弾きます。

赤キャップと髭面がトレードマークですね。

Real Estateとツアーを回ったりしてるようですが人気は出るんでしょうか。

大好きですけどね。

AOTY 2021(年間ベストアルバム)

どうもです。お久しぶりです。 今年は年間ベストをちゃんと決めようと思って選びました。 前置きはおかずいってみましょう。 それでは!2021年のベストアルバムTOP10です。 10.Nation of Language - A Way Forward(11/5 P...