2012年11月16日金曜日

アニス&ラカンカ - you're cool

どうもかなりお久しぶりです。

ボチボチまたこの音楽ブログを再開させていきますので宜しくお願いします!

本日はmmmさん(アニス)と埋火の見汐麻衣さん(ラカンカ)の半分冗談みたいだけど作ってる音楽はとっても粋な女性デュオ、アニス&ラカンカのyou're coolという曲について書いていきます。

まずはyou're coolのMVを。


この曲はロックの偉大なる先人(現役を含む)たちをアニス&ラカンカが君たちクールだね!と讃えているんですが、歌詞の殆どがバンド名で構成されています。

そこで本日はyou're coolの歌詞に登場する25のバンド達に対する私感を書いていきます。いまいち聴いてないバンドも多く、各バンドに対して温度差がかなりあると思いますが、そこらへんはお許しを。

では早速。ワオ!

1.The Kinks
イギリスのロックバンド。正直1stをちらっと聴いたくらいで全く知らない。古き良き英国のバンドというイメージ。これを機に聴いていきます。しょっぱなからこれです。


2.T-Rex
イギリスのグラムロックバンド。T-Rexは好きです。変なんだけどすごいポップなんですよ。聴きやすい。初期の頃のアコースティックな感じも大好きです。T-Rexにまつわる思い出は高校のころに普段おとなしくてものすごくシャイな放送係だったAくんが昼休みになってT-Rexをおもむろに全校放送で流してビックリしたということ。高校の時のT-Rexメモリー。その時にかけていた飛び切りポップなこの曲を。元気かなAくん。


3.The Velvet Underground
アメリカのロックバンド。1stのバナナジャケは誰しもが一回は見たことあるだろうくらい有名なジャケット。この1stは高校のときに初めて聴きました。聴く前はどうせ大したことないんだろう思っていたパンク少年でしたが聴いてみたら、「何ぞ?コレ!」と不思議な雰囲気と何やら深そうな世界観にビックリした記憶があります。これがアートかという漠然としてモヤモヤした感情が沸いてきたのを憶えてます。m7のヘロインとか聴き慣れない人が聴いたらやっぱりなんだコレ?ってなるんでしょうね。ただサンデーモーニングは普遍の名曲で間違いないと思います。ベルベッツという愛称で呼ばれて本国アメリカならびに世界中のミュージシャンとリスナーに影響を与えている偉大なる前衛。ちょっと危険な香りとスタイリッシュさが最高です。


4.Tom Waits
アメリカのシンガーソングライター。トム・ウェイツも好きです。全部聴いてないけど僕の中で一番はやっぱ1stですね。夜の酒場のあの特殊な雰囲気がたまらんです。酒場とかバーとか無知すぎてわからないけど、この酔いどれ吟遊詩人がしゃがれた声で僕をやさしく包んで諭してくれているかのようです。


5.Nick Drake
イギリスのシンガーソングライター。アシッドフォーク界隈では名の知れたニック・ドレイク。26歳の若さで亡くなったのですが2012年今現在の僕と同い年です。それを踏まえて聴いてみるとあまりにも早熟ですね。もはや枯れの段階まできています。3枚のオリジナルアルバムをリリースしていますが僕が推したいのは断然ラストアルバムのピンクムーン。これはアコースティックギターと歌のみという内容ですがこれがホント素晴らしい。自分の生き様を淡々と、しかし情緒溢れる歌に乗せて語りかけるその様は彼の音楽に対する真摯すぎる情念を感じさせます。ベストではないけどオンリーな存在ですニック・ドレイク。


6.Clap Your Hands Say Yeah
アメリカのインディーロックバンド。このバンドは僕の中でいわゆるUSインディーを好きになるきっかけを与えてもらった本当に大好きなバンド。2005年に彼らが登場して初めて曲を聴いたときはズキーンと僕の中にあるポップセンスが揺さぶれるのを感じました。何が良いのかってその人懐っこさでしょう。「手を叩いてイエーと言おう」っていうその単純だけど楽しくなってくるバンド名そのままに鳴らされるポップな楽曲で一気に虜になったんです。私的に思うのはこのバンドはその後のシーンの指針となったなということ。具体的には自分でプロモーションしてインターネットで音源を広める手法は今のサウンドクラウドやバンドキャンプとかのはしりをやってたし、音楽的にも現在のローファイポップのお手本だと思ってます。まあつまるところ僕にとってこのバンドはとてもスペシャルなんです。皆さんにとってはどうですか?イエヤー!!


7.Yes
イギリスのプログレバンド。構築された美と確かな演奏力が素晴らしいです。いやまあしかし、とりあえず名前がカッコいいじゃないですかイエス。あとは1stのHeart of Sunriseの冒頭のジェットコースター的な演奏は本当に痺れますね。


8.Pink Floyd
イギリスのロックバンド。世間ではプログレバンドというイメージだと思いますが、果たしてそうでしょうか?あまりにも巨大な全貌なので答えは正しくもあり、違くもあります。全部をもちろん聴いてはいないので情報乏しいですが、僕の好きなピンク・フロイドはシドバレット期の1stです。ダークサイドオブザムーンを先に聴いていたので、取っ付きにくいのかなという先入観がありました。でもいざ聴いてみると、カラフルでマジカルでかつポップな曲群に引き込まれました。サイケポップの名盤誉れ高いアルバムでもあります。なのでサイケな雰囲気というのを体験したいのなら、ピンク・フロイドの1stを是非おすすめしたいです。痺れるカッコよさですよ。


9.Captain Beefheart
アメリカのシンガー。予備知識なしで名盤らしいということでヒズマジックバンドの魚顔ジャケのアルバムを初めて聴いたときは「や!!!???」という雷を僕の脳天に直撃させたキャプテンビーフハート。溢れんばかりの知性が爆発するとこういう奇天烈なものになるんだと思った次第です。この後のプログレ、ポストロック、マスロック、そしてちょっとアヴァンなストレンジポップ全般は全部キャプテン・ビーフハートの呪縛から逃れられないと僕は思ってます。それくらい強いインパクトがこの盤にはありますね。この類の音楽は言葉で説明して頭でわかるんじゃなくて聴いてみて感じるものだと思います。是非体験してみてください。ビックリしますよ!


10.Neu!
ドイツのロックバンド。ノイ!と読む。新!という意味。いわゆるクラウトロックの代表格。一定のリズムを淡々と刻んでいくハンマービートが延々続く1stの名曲Hallogalloのなんと心地よく且つ持ってかれることか。好きですノイ!


11.The Raincoats
イギリスのガールズロックバンド。ガールズポストパンクの代表格だけど、個人的にはスリッツのほうが大好きでレインコーツはあまり印象にないのです。これを機に是非聴いてみます。2010年にコントラリードの招聘で来日しましたよね。


12.My Bloody Valentine
イギリスの言わずと知れたシューゲイズモンスター。初めて聴いたラブレスはよくわからないという印象でした。ただWhen you sleepはすげーポップでカッコいいなと当時は思っていました。ことあるごとにマイブラマイブラと引き合いに出されてることなどから彼らはシューゲイズモンスターとして神的存在なのだと思ってます。余談ですが僕はエクスタシー&ワインの頃のジャングリーな感じもここ数年のインディーポップ界隈で評価が高いような気がします。とりあえず後世に与えた影響たるや。偉大なるロマンチストです。


13.Doopees
唯一この曲で出てくるバンドで名前も知らなかったバンド。そこでグーグル先生に聴いてみたところ、『ドクター・ドメスティック、キャロライン・ノヴァク、スージー・キム、サン・ケイジ・Bによるポップ・ユニット。ヤン富田プロデュース。』とのことです。早速Youtubeで聴いてみたら好きな感じでした。


14.Pixies
アメリカのロックバンド。オルタナゴッドはソニックユースですが、ピクシーズにはオルタナ仏様の称号を与えたい。なんかロックスターなのに身近な雰囲気がアメリカの良い空気感を出してる好バンドだなと思います。それにしてもエネルギーがほとばしってますね。ディベイサー!!


15.Galaxie 500
アメリカのロックバンド。日本人なのでギャラクシーごひゃくなんて言っちゃってます。このバンドは往年のスロウコアとかサッドコアとかの括りになるんでしょうか。切なく暗い感傷的な楽曲。ただ一抹の希望が見えるというところがポイント高いです。そして曲に余計な脚色を与えないシンプルな音世界が後のバンドに与えた影響は中々無視できないほど大きいものではないでしょうか。


16.The Clash
イギリスのパンクバンド。セックスピストルズ、ラモーンズと並んでパンク三大バンドのひとつ。クラッシュの鳴らすパンクはピストルズとは違う知性を感じます。様々なジャンルをクロスオーバーするその様は聴いてて痛快ですね。ファッション性もラモーンズとは違うタイプのスタイリッシュさがクールで素晴らしくカッコいい!!

 
17.Devo
アメリカのロックバンド。Devoと言えば学校へ行こう(憶えてますか?)のOPで使われていた「ヤーヤーヤーヤーヤヤヤヤ、ヤヤヤヤー」のUncontrollable Urgeが有名ですよね。僕もアルバム聴くまでこの曲の印象が全てでした。彼らのアルバムを聴いたのは正直ここ最近なんですけど聴いてみるとすごく良かったですね。見事にスカッスカで、とびきりにポップで、めっちゃ変という感じが実に好みです。


18.Daniel Johnston
アメリカのシンガー。この人は名は知られてるけど個人的に聴いてないシンガーのひとり。不思議で寄生獣みたいな絵を書くなぁというくらいの印象で音は全くわからない。全く聴いてないのでどんな音なのか想像で書いてみる。とても内省的なうたを歌うんじゃないかという安直な推測。それとあんな独特な絵を書くんだから、ストレンジな雰囲気もあるんじゃないか思った。なんかすみません。今後絶対音源買って聴きます。


19.Neil Young
アメリカのシンガー。ニールヤングは良いですね。伸びやかでハートに直接訴えるその楽曲は決して色あせることはない普遍性を感じます。アフターザゴールドラッシュは僕が挫けそうなときに隣で慰めと励ましを与えてくれる心の友のような寄り添えるアルバム。


 20.Sun Ra
なんて説明したら良いんでしょうね。もはや説明不可能です。全貌が全く見えない。僕はスペースイズザプレイスだけしか聴いてないんですが、宇宙のカオスをそのまま音にしたような何とも巨大なスケール感が聴いてて広がりましたね。謎宇宙。


 21.Elvis Presley
アメリカのロックンローラー。すべての始まりはエルビス!っていう謳い文句のフジテレビの番組がありましたが、まさにそうとしか言いようがないくらい偉大なロックンロールアイコンのエルビス。異論は多々あると思いますが、そのカリスマ性とカッコよさでロックンロールをすべてエルビスが持っていってしまったような感があります。


22.The Rolling Stones
イギリスのロックバンド。世間における評価とは裏腹に僕自身が聴いたのはアルバム1~2枚という何ともお粗末な事実。あまりにも有名だしアルバムも多くて何を聴いたら良いのかわからないというのもあって。いやー聴かないと。


23.Cat Power
アメリカの女性シンガーソングライター。僕は女性フォークシンガーは大好きなんですが、ことキャット・パワーに関しては多作で何を聴いたら良いのかよくわからないのが正直なところ。とりあえず書きながら一番有名なYou're FreeをGroovesharkで聴いてます。とても内省的ですね。素直な自分と向き合うストイックな姿勢ってのはアメリカにおける特徴のひとつだと思います。とても感心しますね。歌声を聴いてて自然と馴染むのも良い。


24.The Beach Boys
アメリカのロックバンド。イギリスのビートルズに対して、アメリカのビーチボーイズ。未だ現役。いやー最高ですよビーチボーイズ。軽快なサーフテイストの初期の音はもちろんのことペットサウンズにおける精巧に作り込まれた楽曲など、やっぱ後世に与えた影響はビートルズに引けをとらないくらい大きいものがあります。何が素晴らしいって、とにかく曲の全部が全部、純で粋なポップミュージックってところですね。耳にスッと入ってくるしすぐ馴染める。そしてなおかつオリジナリティがあって実験的なワクワク感もある。ザッツグレートなバンドです。


25.The Doors
アメリカのロックバンド。クールでカッコいいバンドですよね〜ドアーズ。熱量はあるんだけどスタイリッシュな佇まいがある。そこら辺はやっぱ知性を感じます。でも徐々に歯車が狂っていく時計みたいな不思議なトリップ感もサイケデリックな魅力として人々を惹きつけるんでしょうね。


以上の25バンドになります。

アニス&ラカンカがyou're coolと讃える先人達。やっぱ名前をみてるだけでも胸が躍るくらい素晴らしいバンドやシンガーだしやはり偉大ですね。

この先人達の意思はロックの歴史において燦然と軌跡として残っているし、何しろ輝いていますね。

各自それぞれのyou're coolを探すのも良し。またこの曲に出てくるバンドを一通り聴く。それだけでも全然それまでの世界が変わってくるでしょう。

この記事の最後として、光り輝く数々のバンドとシンガー、そしてこの曲を作り上げたアニス&ラカンカに心からサンキュー、ありがとうと言いたいです。

you're cool

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