こんばんは。お久しぶりです。
僕は元気でやってます。
今日の1枚を紹介します。
Coastingというバンドの2011年作、You're Never Going Backというアルバムです。
どんなバンドか簡単に紹介するとCoastingはアメリカのギターボーカル女子とドラムコーラス女子の女子2人編成のバンドです。
メンバーはギターが元Dream Diaryで現在ではNotsというバンドでも活動してるMadison FarmerさんでドラムがVivian Girlsの3代目ドラマー(らしい)のFiona Campbellさんです。
ざっくりとこんな感じですね。
音のほうは現在のUS INDIE ROCKのデュオ編成の趨勢な感じの音を出してます。例えばNo AgeやJapandroidsなどと言ったバンドに近くざらついたアメリカっぽいオルタナ感が色濃く出ていますね。
そして特筆すべきはメロディがいい!なんとも言えない郷愁感と夕暮れ感が混じったような独特の世界観のメロディに掴まれます。すべてはYou're Never Going Back「あなたは二度と戻ってこない」というセンチメンタルなアルバムのタイトルが物語っているような気がします。切ない曲が多いんですね。
僕がアルバムの中で特に好きなのはFor Hoursという曲なのですがこの曲は本当に素晴らしい!夕暮れ時に海辺に沈む夕陽に向かって切ないけどギターをかき鳴らして歌い叫ぶみたいな印象です。沁みるカッコよさですね!
その他の曲もBandcampで全曲フル試聴できます。どの曲も好きですねー。最高!
CoastingはRiot Grrrlや女子ボーカルのINDIE ROCK、そしてデュオ編成ものなどお探しの方にかなりオススメです!
2014年の11月には再結成のライブをした模様です。また音源を出して欲しいですね。ライブも観てみたい!
今日はCoastingのアルバムの紹介でした。
ではまた〜!
2015年3月9日月曜日
2014年9月7日日曜日
Fear Of Men - Loom
こんばんは!お久しぶりです。
今日の1枚は2014年4月に発売されたUKはブライトンのバンドFear Of MenのLoomです。
Fear Of Menを知ったのはたぶん2年くらい前で、Loomの国内盤にも収録されているBornあたりをYoutubeで聴いたのだと思うんですけど、良いメロディでインディポップっぽい佇まいに惹かれたのを憶えています。
で、初期音源集も出てしばらくして2014年にLoomというアルバムが発売されたとの話でFear Of Menってバンド良かったよなと思い出してYoutubeで試聴したらおぉ!これは良いと思った次第です。
素晴らしいアルバムで良かったので国内盤のCDを購入しました。
Loomの国内盤の帯には"Beach HouseがThe Smithsの楽曲を奏でているかのような圧倒的なクオリティ"という謳い文句が書かれています。
この表現をみてふたつのバンドとFear Of Menを結びつける共通したものは何だろうと考えてみると、「不安」「荘厳」「美しさ」「ノスタルジー」が浮かんできました。
Fear Of MenのLoomを聴いてみるとBeach HouseやThe Smithsの持つこれらの要素を多分に含んでいると気づくと思います。
聴いてる感覚的には本当に上記のふたつのバンドに近い感じだと僕も思いました。
全体的な印象の中でも特筆すべき点はうたで、不安な内容の歌詞を美しいメロディに乗せて歌うジェシカ嬢の優しくて儚いボーカルが素晴らしいです。
一定のトーンを守ってるんですけど表情や表現が豊かだと思います。とても魅力的なボーカルですね。
聴いててあぁ良いなと思わせる曲の良さも素晴らしいです。
そのボーカルの乗るダイナミックだけど細部まで行き届いた演奏も聴きどころ。上手く説明できないですけどガツンとくる演奏です。
印象に残るのはドラムが普通の叩き方をしてないなという点ですね。変則的な叩き方ではありますけどダイナミックな演奏を演出させていると思います。
最近のIndie Rock/Indie Popで良い女性ボーカルのバンドはないかなと思われる方いたら2014年はFear Of MenのLoomを推せますね!
良いバンドの好盤なので是非。
では!
2014年6月22日日曜日
Woods - With Light And With Love
こんにちは!いかがお過ごしでしょうか。
今日の1枚はアメリカのブルックリンはWoodsistレーベルから2014年4月にリリースされたWoodsの7枚目のアルバムWith Light And With Loveです。
7枚のアルバムをリリースしていくなかでメンバーが変わったり作風も徐々に変わっていますけど、今回のアルバムはWoodsの集大成なアルバムになっていると思います。つまりWith Light And With Loveは現時点で彼らの最高傑作であるということ、そして快作ロックアルバムだと豪語できます。
まず言えるのはやはりJeremy Earlの歌うメロディが素晴らしいということ。
今回のアルバムでもそこを起点にして聴けるくらいバッチリです。
憂いを帯びながら力強く歌い上げるファルセットにも近いような天使の歌声はますます炸裂しています。
歌詞について言うとアルバムには歌詞カードが付いていないのでネットで数曲の歌詞をみて僕は人間の孤独や苦悩などと言ったネガティブでどうしたら良いかわからない暗い部分にどうにかして「光」を当てたいという願いにも似た思いを感じました。
光を連想させる曲名も多いですし。
その中でもWith Light And With Loveというアルバムの表題でもある9分を超える曲では「どうしたら良いかわからない、どうしたら良いか教えてくれ」ということを歌っている部分がありますが、演奏ではふざけるな!と言わんばかりにギターを弾きまくっててこのアルバムで一番ロックな曲に仕上がってます。
歌詞における苦悩と演奏における力強さとのミスマッチがとても印象に残る曲です。
この曲が収録されているという点でもこのアルバムの価値がありますね。
その他にも素晴らしい曲ばかりが収録されています。
牧歌的でトラッドを感じさせたり、フォーキーな温もりを持たせたり、ロック的なアンサンブルを聴かせたり、ピアノやオルガンの音色でほっこりさせたり、ときにはギャンギャンと痺れるサイケデリックな演奏であったり、と曲ごとに様々な色彩を感じられるアルバムであると思います。
ただ冒頭でも述べた通りどの曲もメロディが素晴らしいです。そこは一貫していますね。
そして10曲でおよそ40分という収録時間もアルバムとして個人的にジャストです。
ここまでざっと感想を述べてきましたが、2014年の上半期でリリースされた中ではかなり良い上質なアルバムになっていると思うので良かったら聴いてみてください。
そして2010年以来の再来日を切に希望します!!!!!
それでは!
2014年6月19日木曜日
Pure X - Angel
今日の1枚はアメリカはテキサス州オースティンの4人組バンドPure Xの3rdアルバムで2014年作のAngelです。
すごい素敵なアルバムであります。まずはその一言を。
とりあえず聴いてて思うのはすべての曲がこの世を憂いてるなーということ。
かと言って悲観したり暗いのかというとそんなことはなく、ひたすらにロマンティックで甘いムードを漂わせています。
いまここにある現実とは切り離して自分達の理想郷、桃源郷を目指したようなそんな感じの曲群。
それが曲名のLivin' The DreamやHeaven、Angelなど現世とは離れた言葉の数々に表れていますね。
それらの表してるぼんやりとした輪郭のないイメージを見事に曲で伝えているのではないかと思います。
鳴っているのはまるで天国からの音のようです。
このアルバムを聴いていると自分も世俗的なことは忘れてこの音に身を委ねていられます。
これがチルアウトなんだと思ってしまいますね。
あとこのバンドを聴いてて思うのはベースラインがとても良い!
憂鬱だったり甘酸っぱかったりと良いベースを弾きます。
赤キャップと髭面がトレードマークですね。
Real Estateとツアーを回ったりしてるようですが人気は出るんでしょうか。
大好きですけどね。
2013年10月29日火曜日
Foxygen - We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic
こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。
僕は元気でやっています。
今回はFoxygenの2013年作のアルバムWe Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magicを紹介します。
Foxygen!本当にカッコいいですね!マジでイケてるロックアルバムだと思います。
チャーミングでストレンジさを持つサイケデリックなロックはまさに現代のThe DOORSですよコレは。
9曲で37分のこのアルバムを聴いてみると、激しく目まぐるしかったりときに穏やかに気だるく次々と曲が展開していくジェットコースターみたいなアルバムになっています。
こう書くと取っ付きにくそうというイメージも沸くかもしれませんが、そんなことは一切なくポップに聴けると思います。むしろとても聴きやすいです。明るめの曲も多いですし。
曲のメロディなんかをとってみてもm4の「San Francisco」 なんかは童謡的な懐かしさすら感じる素晴らしい曲になってます。
これ以外にも1曲1曲がアルバムのトータルとしての一部として統一感を持たせ、どれも変てこりんだけど特徴的なアイデアが詰まってる曲で聴いていて飽きないですし、何回でも聴けるそんなアルバムです。
このFoxygenのアルバムや去年のTame ImpalaのLonerismなどもそうですけど、古いと思われている60年代のクラシックなロックをここまで2010年代のバージョンにアップデートしている様をみると温故知新という熟語が浮かびますし、この脈々と歴史が続いてる感じが単純に嬉しいですね。
過去のものを引き継いで今と照らし合わせてカッコいい音を鳴らすというロックの醍醐味が存分に味わえますし、是非この「We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic」を聴いてひとときのピースなマジックにかかってみてはいかがでしょうか。
また近いうちに更新したいです。
では!
2012年12月13日木曜日
Climb The Mind - とんちんかん
こんにちは。
今年もあっという間に過ぎてますがもう師走ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日の1枚は2012年12月12日にstiff slackからリリースされた名古屋の至宝Climb The Mindの初期音源集「とんちんかん」です。
2ndアルバム「ほぞ」が発売されてから早2年。次回作を期待する声は大きかったんじゃないでしょうか。そんな中2012年は新作7インチのデスマッチ、そして今回のとんちんかんとリリースが続きましたね。いちファンとしてはとても嬉しいことです。バンドの新旧を新譜として聴けたわけですから。
バンドサウンドが一番激しかった頃の音源集その名もとんちんかん。
ほぞと同じくらい素っ頓狂で意味深なタイトルですが、その内容はとても素晴らしい。
今回は主観と私感をメインにとんちんかんを紹介していきます。
僕がクライムを知ったのは元々1stアルバム「よく晴れた朝は地下を探索しに出かけよう」以前の2008年でした。
初めてMyspaceで彼らの音を聴いたときはあまりにもカッコよくて当時アップされてた3曲、信号機、優しいサイクルを、サブカルチャーエンジニアリングをひたすらリピートしたのを憶えています。
この3曲はとんちんかんでばっちり収録されてて改めて聴いてもやはり新鮮でカッコ良いです。
この時期のクライムは複雑で何をやってるかわからないけど、めちゃくちゃエモくてカッコいいというのが最大の魅力。
eastern youthが焦燥に駆られ過ぎて、どうとち狂ったか変拍子・変展開オンパレードのテクニカルなマスロックをやってる様な感じ。と大袈裟じゃなくそう思います。
日本語のエモーショナルなロックとテクニカルなマスロックのナチュラルな邂逅というのが言えると思います。
とんちんかんでは歌詞カードも付いてますが歌詞もすごい。
「!」とか「?」という社会への疑問符が強烈に投げかけられています。山内氏の持ってる問題意識はとても感じるものがありました。なので歌詞カードを眺めながら1度聴いてみることをオススメします。
Climb The Mindは2ndのほぞで日本語ロックの金字塔を打ち立てたと思ってますけど、その源にはこういう激しくヒリヒリしたものがスパイスとして隠されていると思うと、やはりバンドの進化(深化)や一筋縄ではいかないこのバンドの魅力を感じます。
今回のリリースで今までほぞの印象が強かったクライムファンは驚くでしょうし新たな魅力も感じてもらえるんじゃないかと思います。
全9曲入りClimb The Mingの初期音源集とんちんかん。最後は情景の浮かぶ静かなギターインストで締めるあたりも粋でした。
以上、ザッと書いていきましたけど少しでもバンドと音源の魅力が伝われば良いなと思います。
では!
2011年9月9日金曜日
Dirty Beaches - Badlands

どうもお久しぶりでございます。久々に更新。
今日の1枚はZoo MusicからリリースされたDirty BeachesのフルアルバムBadlandsです。
Dirty Beachesは台湾出身カナダ在住のAlex Zhang Hungtai(読み方がわからない)さんによる1人ユニットであります。
このアルバムを聴いて思ったのは、2011年、ロック誕生から早半世紀以上たった今現在、ロックも1週回りきったのかなということです。
何故ならこのBadlandsというアルバムに入ってる曲ほとんどにサンプリングされた音源が使用されているからです。
このアルバムの6曲目に入ってるキラーチューンである"Lord Knows Best"はフランスの60年代から活躍するフランスの歌手Françoise Hardyの"Voila"という曲のイントロをサンプリングしています。
その他の曲も大体(全曲?)出典元があるサンプリング音源を使っているんですね。
そのサンプリング音源をひたすらループさせ、そこに独特のセクシーでダンディー、スウィートでもダーティーなボーカルを乗せるというスタイルをとっています。
たまにギターも入ってるんですが、基本はこのサンプリング音のループで構成されています。
このループ音と歌(とギター)で構成されているアルバム。果たしてアリなの?イケてるの?と思われるかもしれませんが、これがとてつもなく良いのです。
ループ音の連続はサイケ感を増幅させる効果があり、抑揚のないボーカルもツボにはまると抜けられなくなります。
最初Lord Knows Bestを聴いたときはそのピアノのループ音そして曲が1週間ほど頭から離れず脳内でずっと鳴っていた記憶があります。
このように、とても中毒性を持ったアルバムになっているんですね。
ジャンル的には何になるんですかね?インディー、ローファイ、サイケ、カルトロックとか(笑)。まあ言えるのはこの音と雰囲気を出せるのはAlexさんだけだと言うことで、Dirty Beachesはワンアンドオンリーなのです。
最近CD盤もようやく発売になり、2011年もっと注目が集まってくるはずのアーティストDirty Beaches。このBadlandsはインディーロックファンならずとも必聴のアルバムであります。
最後にLord Knows BestのPVと出典元であるFrançoise HardyのVoila聴き比べということで動画を貼っておきます。
Francoise Hardy - Voila from Know Phase on Vimeo.
2011年2月17日木曜日
Yuck - Yuck (2011)

お久しぶりです。というわけで久々の更新。
今日の1枚は、イギリスはロンドンから、90sUSオルタナな音を鳴らすバンド”Yuck”です。
この説明でほぼ大体片付くのですが、それじゃわざわざレビューを書く意味がないので。ちょっと補足を。
まずこのバンドのバイオグラフィー的なものから。
Yuckは2009年にロンドンで結成されたバンド。最近ですね。前身のバンドがCajun Dance Partyということでも注目を集めています。個人的にはCDPは未聴なのでどうも言えないのですが、ファンの間では次の展開が気になる所でしょうから、このYuckでの活動は嬉しいことではないでしょうか。
あとはベースは日本人の女性の方ですね。前歴のバンドはLEVELLOADというバンドらしいです。先日twitterで名古屋のレコードショップFILE-UNDERの店主の方に教えてもらいました。
そんな前歴のあるYuckの音はというと冒頭でも言ったように、90年代アメリカのオルタナティブなバンド(Dinosaur Jr.、Superchunk、The Lemonheadsが個人的に思い浮かんだ)などの影響を直系で受けたような感じになっています。
ラフなギターストローク、存在感あるギターリフ、気だるさを残したボーカル、シンプルなリズム隊。彼らの影響を感じさせながらもある種の独自性を感じさせてくれる曲を聴かせてくれます。
全12曲のこのアルバムですが、一本調子ではなく、アコースティックな音を使ってみたり、スロウなテンポになってみたり、色々な曲が楽しめます。個人的にはM1のGet Away、M2 The Wall、M6 Georgiaなどにグッと来ました。
このアルバムでYuckは人気バンドの仲間入りを果たす気がします。前歴もありますし、何しろ説得力のある音なので、USインディが好きな人の他にも間口は広く受け入れられるでしょう。The Pains Of Being Pure At Heartなど現行シューゲ好きにも問題なく聴ける内容になってます。
まあ音を聴いて彼らをアメリカのバンドだと思う方も数多く出てくると思いますが、イギリスのバンドなのであしからず。
2010年10月17日日曜日
Climb The Mind - ほぞ
今日の1枚は、Climb The Mind「ほぞ」です。
Climb The Mindは1999年結成の名古屋の3ピースのバンド。
今回の「ほぞ」は彼らの2ndフルアルバムになります。
いやぁこれは傑作ですね!名盤!
前作の「よく晴れた朝は地下を探索しに出かけよう」から、一皮剥けて完全な独自性を獲得してしまった感があります。
Climb The Mindを巡ってよく出るのは、「唄」というキーワードですが、今回のアルバムもその感情的で情緒的、そして優しいうたは健在です。さらにはギター/ボーカルの山内氏の書く歌詞が素晴らしく、レビュー等みても文学的だ、小説を読んでるみたいだなどの評価があります。僕個人の感想としては単語そして言葉の選択が絶妙だなと思いました。特に、1曲目の「ベレー帽は飛ばされて」で「おにぎり」という単語が出てきた時には度肝を抜かれました。
唄メロの方も馴染みやすいメロディーで、すぐ覚えられる曲ばかりですね。それは最初僕が聴いたときから変わりませんが。
ちょっと僕のClimb The Mind感を少し。
僕は今から2年前に、所属レーベルのStiffSlackのウェブショップで彼らを知り、何気なしにMyspaceを試聴しました。そしたらあまりのカッコよさにビックリした記憶があります。
当時は「シグナル」「優しいサイクルを」「サブカルチャーエンジニアリング」という今ではMyspaceで聴けない3曲だったんですが、eastern youthがマスロックを演奏しているような、それはとてもヒリヒリするものでした。変拍子・変展開でバカテクなんだけど、感情的でエモいという具合。
そして、前回の1stフルアルバムで、そのいわゆるマスロック的な要素は比較的に少なくなり、Karateなどが比較に出されるくらい「枯れ」たものになりました。この枯れを獲得したことにより、Climb The Mind独特の個性を持つようになったんだと思ってます。
話は戻り今回の「ほぞ」の話。これまでのエモいマスロックから、枯れて次の展開を注目していたんですが、完全にこれらの要素を完全に吸収していて、さらにはそこから彼ら自身の独自性を打ち出していっていますね。
演奏はギター、ベース、ドラムともに相当テクニカルで、さらにスゴイのはそれをひとつのストーリーとしてリスナーに聴かせる方向に持っていってることだと思ってます。
ストーリーと言っても、ファンタジーではなくてどれも生活感あふれるものばかり。 山内氏は高田渡が好きだと以前本人ブログで見たことがありますが、この高田渡の歌う生活感を山内氏のフィルターを通してClimb The Mindというバンドで見事に体現しています。
生活という日々のストーリーを奏でるバンドCimb The Mind。
つらつら書いてきましたが、結局言いたいのは、この「ほぞ」は日本語のロックの金字塔で名盤であるので聴きましょう!と言うこと。
さあみんなで「ほぞ」りましょうや!
2010年9月23日木曜日
Superchunk - Majesty Shredding
今回はU.Sインディーの良心スーパーチャンクの9年ぶりのNEWアルバムとなるMajesty Shredding(邦題はないですが、「威厳なんてクソ食らえ!」みたいなところでしょうかね)です。
いやー感想は色々あるのですがとりあえず言えるのは「変わらないなー」ということです。
スーパーチャンクと言えば、もう既に20年選手のベテランなインディバンドな訳で、紆余曲折あったでしょうが、届けられたアルバムにはあの頃と変わらない(主観)スーパーチャンクがいました。
絡む2本のギター、骨太なリズム隊、そしてマックの甲高い歌声。すべてあのままです。ただ決して懐かしいとかタイムスリップする感覚ではなく、ちゃんと10年代の音としても新鮮に響いているのが何とも不思議な感覚ですね。
パンク・オルタナ・インディーロックな類に当てはまる音を鳴らす彼らは、決して個性的なバンドではないですが、とても特徴的な音を出すバンドだと僕は思ってます。
彼らにしか出せない音と言えば良いのでしょうか(そういう意味では個性的)もうスーパーチャンクでしかない。そして今回のアルバムはそのらしさが存分に出てるアルバムでしょう!
1曲目からして、「おお!これだよ!」とガッツポーズをしたくなる曲で掴まれました。
シングル曲も2曲入っていて、存分にキラーチューンぶりを発揮していましたし。
少しでもU.Sインディーに興味があれば、このアルバムを聴く理由には充分すぎるでしょう。
最後に、スーパーチャンク最高!とだけ言っておきます。
では!
2010年9月11日土曜日
Jets To Brazil - Four Cornered Night

今年の暑かった夏もいよいよ終わろうとしてますねー。
そんな夏の終わりに聴きたくなるアルバムが今日の一枚、Jets To Brazil/Four Cornered Nightです。
エモ界隈においてのJets To Brazilはどんな立ち位置かは自分はよくわかってませんが、このJets To Brazilはマイ・フェイバレット・エモバンドで間違いないですね。
Jets To Brazilは3作アルバムをリリースしており今作は2ndにあたります。
このアルバムを聴いて印象に残るのは、「夏の終わり」ということですね。あの何ともいえない感傷的な情景、心象をうまい具合に表現してると思います。
全体的には、夏の終わりのアルバムという感じではないのですが、特に「summer」という単語が入った2曲「One Summer Last Fall」(ズバリですねー)「In The Summer's When You Really Know」という曲がとりわけ印象に残るんです。
派手さはないのですが、じわじわと地味に地味に染みていく曲ばかりで、聴いてて涙腺が緩んできますね。
これはボーカルのBlake(元Jawbreaker)の味わいのあるボーカルがこれぞ唄心という感じで全体を覆っているからでしょう。
バックの演奏もこのボーカルを引き立てる演奏に終始していてとても好感が持てますね。
とにかく夏の終わりはこのFour Cornered Nightを聴いて感傷的になると良いと思います。
ちなみに2ndは夏の終わり、3rdの「Perfecting Loneliness」は秋の夜長に聴くととても素晴らしいです。
なので、この季節またこれからの季節はJets To Brazilがピッタリなんですね!
久々の更新でしたが、9月はリリースラッシュなので、レビュー等書ければ良いなと思います。
それでは!
2010年4月19日月曜日
Last Days Of April - If You Lose It

どうもお久しぶりです。久しぶりに今日の1枚を。
今回は個人的に大名盤で愛聴盤であるスウェーデンはLast Days Of Aprilの2004年作「If You Lose It」です。
LDOAと聞いて「あぁスウェーデンのエモバンドね・・」と思う人はまあいると思います。僕も最初はエモのバンドとして「Angel Youth」からこのバンドは入りましたし。少なからず、そういうレッテルを貼っていました。
そんな中、2004年このIf You Lose Itを聴いてみて「何じゃこれ?」とビックリした記憶があります。何かのっぺりして、スカスカで、エモさもさほどない。これがLDOAなのか?と・・
ちょっと言いすぎな部分はありますけど、それくらい肩すかしされた様な一聴目だったんですね。それなら同時に買ったThe Get Up KidsのGuilt Showの方が断然グッときたんですよ。
しかし、その肩すかし具合が逆に気になって毎日聴いていたら、何故かツボにハマってきて好きになっていったという感じです。
何故好きになったかわからない盤ですけど、飽きさせないポイントとしてはそのシンプルさが挙げられるでしょう。ほとんど同じテンポ・さらにはメロディーも似通っているんですけど、逆にそれが全体の統一感に繋がり、34分という短い収録時間も相まって、何度も聴き続けられるということに繋がってるのだと僕は思います。僕はもう5年以上聴き続けていますよ。
曲の中では"Live The End"とは言ってますが、何にも起こらない日常にスッと入ってきて、またその日常を焼き増ししたような世界に惹かれたのが"僕"と言うわけです。
個人的にはこれを聴くと春の訪れを感じる桜のようなアルバムですね。もうちょっと暖かければもっといいのですが・・(最近寒いですね2010年4月現在)。
最近、近くの総合本屋さんでベスト盤が安く売っていたので、思い出したように書いてみました。
レビューではなく「If You Lose Itと僕」と言ったところですかね?
という訳でこのブログ、不定期に更新していきます。
ので、では!
2010年2月17日水曜日
Beach House - Teen Dream
今日の1枚はアメリカはボルチモアの男女2人組Beach Houseの3rdアルバム"Teen Dream"です。
最近はこればっか聴いてます。いやーしかし名盤っすね!何か久しぶりに髄まで染み込むような好盤になってしまっています。
メロディー、演奏、ボーカル、歌詞と様々な要素があると思うんですが、どれも高水準なんです。
特に女性ボーカル(ヴィクトリア・ルグラン)の声の質が艶やかでとても魅力的。その声で歌われる素晴らしいメロディー。気だるさ、夢心地、浮遊感、ノスタルジア、幻想的などのキーワードが浮かんできます。
メディアでも絶賛されているみたいで、歴史に残る名盤なんて声もあるくらいです。
ライナーを見てみて、引き合いに出されていたバンドは、My Bloody Valentine、Galaxie 500、Spiritualized、Mazzy Star、Cat Power、Yo La Tengo、The Velvet Underground、Radioheadという錚々たる顔ぶれ。
そんな本人達はThe Zombies、Brian Wilson、Neil Young、Big Star、Chris Bellに影響を受けてるみたいです。(Big Star関連は聴いたことないから今度聴く!) *wikipedia
Beach Houseは総じて”ドリームポップ”という括りで説明されてしまいますね。合っているような違うような・・という感じです。
そんなメディア評はさておき、とにかく素晴らしいこのアルバム。と、ここで自己満足の全曲解説を。
1.Zebra
イントロのギターが印象的。この1曲目でまずグッと持ってかれました。”白と黒の馬(ゼブラ)が私達の間に弧を描く”という歌詞もイメージを喚起させますね。今一番口ずさんでいる曲です。
2.Silver Soul
Beach Houseの気だるさが一番出ている曲ではないでしょうか。これを聴いてトロトロに溶けてください。Beach Boys/Pet Soundsの同じく2曲目の”You Still Believe In Me”に似ています。
3.Norway
このアルバムのリードトラックとしてまずシングルで発売された曲。四つ打ちのリズムと万華鏡のようにキラキラしたメロディーが印象的な曲。最後の「ノルウェーイ♪」と歌い上げるところが好き。
4.Walk In The Park
メロのオルガンが幻想的世界へ誘いサビのギターで高揚感。
5.Used To Be
こちらもシングルとして発売されてる曲。君は以前と変わってしまったけど、いつでも帰る家はあるんだよと歌った(たぶん)とてもノスタルジックな曲。
6.Lover Of Mine
ちょっと小休止な曲だけどクオリティ高し。オルガンの浮遊感が特徴的。
7.Better Times
メロディが人懐っこさが印象的。"I Don't Wont To Know"と一緒に口ずさめる感じ。
8.10 Mile Stereo
このアルバムで一番好きな曲。サビがSlowdiveの曲でこのブログのタイトルにもなってる「When The Sun Hits」みたいでカッコいい。最後の盛り上がり方なんかエモい!
9.Real Love
3拍子が特徴的。最後の"Take Care"の布石になるような割と控えめな曲。
10.Take Care
最後の最後でさらに深い森へ誘ってどこへ行っちゃうのと見失いかけるようなそんな曲。追いついたと思ったら、また1曲目の"Zebra"まで振り出しに戻されてしまうような感覚。
全10曲49分と短くはないですが、聴き入ってしまうため「あれ?もう終わりかー」と魔法のような時間が味わえる素晴らしいアルバムだと思います。
僕はこのアルバムを次世代の"Pet Sounds"と認定したいんですが、どうでしょうか?
いやーしかし名盤っすね!(reprise)
2010年1月16日土曜日
trico - "fresh!! color" 2009.03.13 chiba LOOK one-man
本日紹介するのは千葉を拠点に活動しているバンドtricoです。
先日千葉LOOKにライブに行ったのですが、ライブがとてもカッコいいtrico。そんなtricoのワンマンライブを収めたアルバムがこの"fresh color"です。
tricoの音楽性は言ってしまうとUKロックに影響を受けたギターロックと言ったところでしょうか。Radiohead、Mogwai、Sigur Rosに影響を受けているみたいです。
まさにそのバンドを折衷したような感じかもしれません。
Radioheadの実験性、Mogwaiの轟音、Sigur Rosのスケール感。さらにそのすべてのバンドの共通点である美しさをtricoは兼ね備えていると思ってます。
歌に重点を置きながらも、ロックのダイナミズムを損なっていないところが素晴らしいですね。
なおこのアルバムはtricoライブ会場、ディスクユニオン各店、通販トラストショップ
(http://trust.shop-pro.jp/)のみの限定販売になっているみたいです。
Youtubeに映像あったので気になった方は見てみてください。そして気に入ったらアルバムも買ってみてはいかがでしょうか。
曲は途中までしか聞けませんが、マイスペースもあります。
www.myspace.com/tricomusics
2010年1月12日火曜日
Minisnap - Bounce Around

今日の1枚はNew ZealandのバンドMinisnapの「Bounce Around」です。
ニュージーランドというと、どういったイメージが沸くでしょうか?僕ははっきり言ってしまうと、全然イメージが沸きませんでした。
そんな僕個人からすると謎の国であるニュージーランドは、インディーロックの宝庫だということは最近になって知りました。
そんなニュージーランドを代表するひとつのインディーバンドにThe Batsが挙げられると思います。
The Batsは80年代初頭から活動していて、Superchunkのメンバーが運営していることでお馴染みの、アメリカはMerge Recordsからも音源をリリースしたこともあり、去年2009年には最新作のThe Guilty Officeをリリース済みの現役で活躍中の4人組バンドです。青臭いギターロック~インディーロック(ポップ)な音を鳴らすニュージーランドの生きる伝説的なバンドですね。
そんなThe Batsの3/4のメンバーが所属していて、紅一点のメンバーKaye Woodwardが中心となって活動するのが今回ご紹介するMinisnapです。
The Batsではコーラスに徹しているKaye Woodwardですが、このバンドではすべてのボーカルを担当しています。
何が素晴らしいかってこのボーカルがとっても素晴らしいのですよ。決して上手いボーカルではないけど、伸びやかで綺麗でその青い声に1曲目の「New Bloom」から惹かれてしまいました。
僕はこの感じはどこかで聞いたことあるなと思っていたのですが、日本のMy Little LoverのAkkoさんのボーカルに似てるなと、勝手に共通点を見つけてしまいました。僕の好きな「白いカイト」の世界とMinisnapの世界は似てるなと。要はエバーグリーンな世界なんですよ!
とにかく、その素晴らしいボーカルで歌い上げられる、青く美しいメロディーにインディーファンはやられてしまうんじゃないかと思われます。
映像ありましたので、貼っておきます。1曲目の「New Bloom」です。
気に入ったらマイスペースもどうぞ。
http://www.myspace.com/minisnap
2009年12月26日土曜日
Foot Village-Anti-Magic

今日の1枚はフロムLAの4人組、Foot Villageの2009年作「Anti-Magic」です。
まずは皆さん上に貼ったジャケ写を見てどう思うでしょうか?僕は何じゃこのジャケは!?と思いましたけど。さながらThe Slitsの「Cut」を彷彿させる裸ジャケですね。
The Slitsを彷彿させるのはジャケットだけではありません。このFoot Villageというバンド、The Slitsが異形進化して行くところまで行ってしまったと言った感じで、とびきりの"野性"を放っているのです。
驚きなのはバンドの構成がドラムとボーカルだけということですね。
「ドラム」+「叫び」という至ってシンプルな音です。
シンプルな構成ですが、ドラムのアンサンブルそしてボーカルのバリエーションが豊富なので飽きずに楽しむことができます。女性ボーカル(叫び)が肝ですね。
知的さはほとんど皆無で気持ち悪い音ではあります。しかし破壊力のある音がどこかクセになるんですよ。テンションは上がります。
既存のロックフォーマットに飽きている方は思い切って聞いてみるのも良しでしょう。
http://www.myspace.com/footvillage
2009年12月24日木曜日
Enon-Believo!

今日から不定期に今日の1枚ということで、好きなアルバムを紹介したいと思います。
ということで、今日はEnonのBelievo!
ひとまず言えることはこのアルバムは変です(笑)
しかし、どこかポップで親しみやすさもあるという不思議なアルバムになってます。
いわゆるストレンジポップと言えるでしょう。
かっちりとした電子音にノイズも少々、変なハーモニー、そして全体を覆うゆる~いグルーヴ感がたまらないです。
掴もうとしても、どこかスルスルとすり抜けていくような、そんな音ですね。
Enonは4枚アルバムが出てるみたいですが、僕はこのアルバムが好きです。(1と2しか持ってませんが)。一応この1stはトーコ・ヤスダさんが加入する前のアルバムですね。
個人的にはこのアルバムとHoward Helloの「Don't Drink His Blood」は同じようなラインで大好きです。
全11曲で30分弱とサイズも丁度いいアルバムですよ。
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