2014年9月7日日曜日

Fear Of Men - Loom



こんばんは!お久しぶりです。

今日の1枚は2014年4月に発売されたUKはブライトンのバンドFear Of MenのLoomです。

Fear Of Menを知ったのはたぶん2年くらい前で、Loomの国内盤にも収録されているBornあたりをYoutubeで聴いたのだと思うんですけど、良いメロディでインディポップっぽい佇まいに惹かれたのを憶えています。

で、初期音源集も出てしばらくして2014年にLoomというアルバムが発売されたとの話でFear Of Menってバンド良かったよなと思い出してYoutubeで試聴したらおぉ!これは良いと思った次第です。

素晴らしいアルバムで良かったので国内盤のCDを購入しました。

Loomの国内盤の帯には"Beach HouseがThe Smithsの楽曲を奏でているかのような圧倒的なクオリティ"という謳い文句が書かれています。

この表現をみてふたつのバンドとFear Of Menを結びつける共通したものは何だろうと考えてみると、「不安」「荘厳」「美しさ」「ノスタルジー」が浮かんできました。

Fear Of MenのLoomを聴いてみるとBeach HouseやThe Smithsの持つこれらの要素を多分に含んでいると気づくと思います。

聴いてる感覚的には本当に上記のふたつのバンドに近い感じだと僕も思いました。

全体的な印象の中でも特筆すべき点はうたで、不安な内容の歌詞を美しいメロディに乗せて歌うジェシカ嬢の優しくて儚いボーカルが素晴らしいです。

一定のトーンを守ってるんですけど表情や表現が豊かだと思います。とても魅力的なボーカルですね。
 
聴いててあぁ良いなと思わせる曲の良さも素晴らしいです。

そのボーカルの乗るダイナミックだけど細部まで行き届いた演奏も聴きどころ。上手く説明できないですけどガツンとくる演奏です。

印象に残るのはドラムが普通の叩き方をしてないなという点ですね。変則的な叩き方ではありますけどダイナミックな演奏を演出させていると思います。

最近のIndie Rock/Indie Popで良い女性ボーカルのバンドはないかなと思われる方いたら2014年はFear Of MenのLoomを推せますね!

良いバンドの好盤なので是非。

では!

2014年6月22日日曜日

Woods - With Light And With Love

こんにちは!いかがお過ごしでしょうか。

今日の1枚はアメリカのブルックリンはWoodsistレーベルから2014年4月にリリースされたWoodsの7枚目のアルバムWith Light And With Loveです。

7枚のアルバムをリリースしていくなかでメンバーが変わったり作風も徐々に変わっていますけど、今回のアルバムはWoodsの集大成なアルバムになっていると思います。つまりWith Light And With Loveは現時点で彼らの最高傑作であるということ、そして快作ロックアルバムだと豪語できます。

まず言えるのはやはりJeremy Earlの歌うメロディが素晴らしいということ。

今回のアルバムでもそこを起点にして聴けるくらいバッチリです。

憂いを帯びながら力強く歌い上げるファルセットにも近いような天使の歌声はますます炸裂しています。

歌詞について言うとアルバムには歌詞カードが付いていないのでネットで数曲の歌詞をみて僕は人間の孤独や苦悩などと言ったネガティブでどうしたら良いかわからない暗い部分にどうにかして「光」を当てたいという願いにも似た思いを感じました。

光を連想させる曲名も多いですし。

その中でもWith Light And With Loveというアルバムの表題でもある9分を超える曲では「どうしたら良いかわからない、どうしたら良いか教えてくれ」ということを歌っている部分がありますが、演奏ではふざけるな!と言わんばかりにギターを弾きまくっててこのアルバムで一番ロックな曲に仕上がってます。 

歌詞における苦悩と演奏における力強さとのミスマッチがとても印象に残る曲です。

この曲が収録されているという点でもこのアルバムの価値がありますね。

その他にも素晴らしい曲ばかりが収録されています。

牧歌的でトラッドを感じさせたり、フォーキーな温もりを持たせたり、ロック的なアンサンブルを聴かせたり、ピアノやオルガンの音色でほっこりさせたり、ときにはギャンギャンと痺れるサイケデリックな演奏であったり、と曲ごとに様々な色彩を感じられるアルバムであると思います。

ただ冒頭でも述べた通りどの曲もメロディが素晴らしいです。そこは一貫していますね。

そして10曲でおよそ40分という収録時間もアルバムとして個人的にジャストです。

ここまでざっと感想を述べてきましたが、2014年の上半期でリリースされた中ではかなり良い上質なアルバムになっていると思うので良かったら聴いてみてください。

そして2010年以来の再来日を切に希望します!!!!!

それでは!

2014年6月19日木曜日

Pure X - Angel






今日の1枚はアメリカはテキサス州オースティンの4人組バンドPure Xの3rdアルバムで2014年作のAngelです。

すごい素敵なアルバムであります。まずはその一言を。

とりあえず聴いてて思うのはすべての曲がこの世を憂いてるなーということ。

かと言って悲観したり暗いのかというとそんなことはなく、ひたすらにロマンティックで甘いムードを漂わせています。

いまここにある現実とは切り離して自分達の理想郷、桃源郷を目指したようなそんな感じの曲群。

それが曲名のLivin' The DreamやHeaven、Angelなど現世とは離れた言葉の数々に表れていますね。

それらの表してるぼんやりとした輪郭のないイメージを見事に曲で伝えているのではないかと思います。

鳴っているのはまるで天国からの音のようです。

このアルバムを聴いていると自分も世俗的なことは忘れてこの音に身を委ねていられます。

これがチルアウトなんだと思ってしまいますね。

あとこのバンドを聴いてて思うのはベースラインがとても良い!

憂鬱だったり甘酸っぱかったりと良いベースを弾きます。

赤キャップと髭面がトレードマークですね。

Real Estateとツアーを回ったりしてるようですが人気は出るんでしょうか。

大好きですけどね。

2013年11月10日日曜日

The Sea Life - Transitions

 

初めての試みとなりますがBandcampの音源レビューをしていきたいと思います。

Bandcampってブログに埋め込みして試聴も兼ねて紹介できるので便利ですね。

ではひとつ。今回はワシントンDCを拠点として活動しているThe Sea Lifeというバンドです。

The Sea Lifeはここ最近"Indie Pop"というワードで検索して聴いて良かったバンド。

Transitionsという4曲入りのEP。

ノスタルジックながらも泣き泣きではなく力強い演奏が良いですね。


激しくないCrystal Antlersという感じの印象も受けますし、The Flaming Lipsのようなよくわからない得体の知れなさも持っていますね。

音色的には非常にカラフルなんですけど、ノスタルジックでセピアな憂いたメロディを歌っていてそのミスマッチさがたまらなく良いです。

去年リリースのアルバムも良いのでそちらも良かったらー。

という訳で簡単ですけどバンドの紹介という訳で。


この感じだったら結構頻繁に更新できるかもしれないです。Bandcamp探訪ということで良かった音源を紹介していきたいですね。

では!

2013年10月29日火曜日

Foxygen - We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic



こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。

僕は元気でやっています。

今回はFoxygenの2013年作のアルバムWe Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magicを紹介します。

Foxygen!本当にカッコいいですね!マジでイケてるロックアルバムだと思います。

チャーミングでストレンジさを持つサイケデリックなロックはまさに現代のThe DOORSですよコレは。

9曲で37分のこのアルバムを聴いてみると、激しく目まぐるしかったりときに穏やかに気だるく次々と曲が展開していくジェットコースターみたいなアルバムになっています。

こう書くと取っ付きにくそうというイメージも沸くかもしれませんが、そんなことは一切なくポップに聴けると思います。むしろとても聴きやすいです。明るめの曲も多いですし。

曲のメロディなんかをとってみてもm4の「San Francisco」 なんかは童謡的な懐かしさすら感じる素晴らしい曲になってます。

これ以外にも1曲1曲がアルバムのトータルとしての一部として統一感を持たせ、どれも変てこりんだけど特徴的なアイデアが詰まってる曲で聴いていて飽きないですし、何回でも聴けるそんなアルバムです。

このFoxygenのアルバムや去年のTame ImpalaのLonerismなどもそうですけど、古いと思われている60年代のクラシックなロックをここまで2010年代のバージョンにアップデートしている様をみると温故知新という熟語が浮かびますし、この脈々と歴史が続いてる感じが単純に嬉しいですね。

過去のものを引き継いで今と照らし合わせてカッコいい音を鳴らすというロックの醍醐味が存分に味わえますし、是非この「We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic」を聴いてひとときのピースなマジックにかかってみてはいかがでしょうか。

また近いうちに更新したいです。

では!

2013年6月7日金曜日

Jeff Hanson - You Are The Reason

ある一人の男性シンガーが亡くなったのは2009年の6月ことである。

Jeff Hanson、素晴らしいシンガーだ。

原因は自宅での事故死らしい。

2006年のトクマルシューゴさんと全国を回った来日公演こそ行けなかったけど僕は彼のファンである。

魅力は尽きないけど、その透き通った透明な歌声が彼の最大のチャームポイントだ。

そしてその歌声を乗せるメロディーは感傷的で物憂げ、しかし確かな力強さが宿っていた。

冒頭から硬くて暗いはなしになってしまいましたが、本日紹介したい1曲はJeff Hansonの私的に一番好きな"You Are The Reason"という曲です。

まずはこの曲の歌詞をご覧ください。

You are the reason why you're here
You are the cause for all this fear
I'll let you know when I touched of this time
I'll let you know when I'm tired

You are the reason why you're dead
You are the cause for all this yes
I'll let you know when I've had too much of this time
I'll let you know when I've had too much

I'm trapped in a tube
I'm tied next to you
Air's running out
We're going too soon
I'm trapped in a tube
Tied next to you
Can anyone see
Oh yes we're going down
Oh yes we're going down
Oh yes we're going down
Down, going down

I am the reason why're you're here
I am the cause for this fear
I'll let you know when I'm tired this time
I'll let you know when I'm tired

「負の原因があなたにあって自分にもある、だから私達は落ちていく」という具合です。

暗い歌詞ですね...。

ただ下記に貼ったyoutubeで曲を聴いてもらうとおわかりになると思いますが、どこまでも爽やかで雄大な力強い楽曲になってます。






こんなとてつもない良曲を書くシンガーは本当に希有だしもっともっと作品が聴きたかったというのが悔しいけどありますね。

ちなみにJeff Hansonの作品は3rdまでのアルバムがアメリカのワシントン州はオリンピアのKill Rock Stars Recordsからリリースされています。

この曲に引っかかった方がいらっしゃったら1stから順番に聴くのをおすすめします。

"You Are The Reason"は1stアルバムの「Son」に収録されています。レーベルのBandcampで聴けるので良かったらアルバムを通して聴いてみてください。

http://killrockstars.bandcamp.com/album/son-2

今回は偉大な故人の素晴らしい曲を紹介しました。

何故いま紹介したんだろうと自分でも不思議な感覚ではありますが、Jeff Hansonという素晴らしいシンガーを忘れないために記録として残しておきたかったのかもしれません。

では!

2013年5月21日火曜日

Indie Rock Playlist

皆さんこんにちは。お久しぶりです。

今日はアメリカのINDIEな音楽文化を支えてる屋台骨な部分にスポットを当てて紹介します。

INDIE ROCK PLAYLISTというサイトがあります。US INDIE(と言っても今や知名度はメジャー)なロックバンドたちをこれでもか!というくらい詰め込んだ素晴らしいプレイリストです。毎回新しい発見を探しに僕も毎回ダウンロードして聴かせてもらっています。

しかも無料でDLできるので聴くぶんには良いと思います。単純に楽しいですよ。

制作者の意図として考えられるのは、少しでもこういう音楽に触れてもらって良いものを発見して実際買いにいってもいいし、iTunesやアマゾンでDLしてもお金は回るのである種の活性化になるんではないかという思いがあると僕は推測します。

こういう草の根活動は世界各地で行われてるはずです、各地の旬な音楽を紹介してるブログも散見するし。

とりあえず、良いサイトなのでこういう形で紹介しました!是非みてもらえると良いと思います。


↓↓↓↓↓
http://theindierockplaylist.com/

2012年12月13日木曜日

Climb The Mind - とんちんかん



こんにちは。

今年もあっという間に過ぎてますがもう師走ですね。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日の1枚は2012年12月12日にstiff slackからリリースされた名古屋の至宝Climb The Mindの初期音源集「とんちんかん」です。

2ndアルバム「ほぞ」が発売されてから早2年。次回作を期待する声は大きかったんじゃないでしょうか。そんな中2012年は新作7インチのデスマッチ、そして今回のとんちんかんとリリースが続きましたね。いちファンとしてはとても嬉しいことです。バンドの新旧を新譜として聴けたわけですから。

バンドサウンドが一番激しかった頃の音源集その名もとんちんかん。

ほぞと同じくらい素っ頓狂で意味深なタイトルですが、その内容はとても素晴らしい。

今回は主観と私感をメインにとんちんかんを紹介していきます。

僕がクライムを知ったのは元々1stアルバム「よく晴れた朝は地下を探索しに出かけよう」以前の2008年でした。

初めてMyspaceで彼らの音を聴いたときはあまりにもカッコよくて当時アップされてた3曲、信号機、優しいサイクルを、サブカルチャーエンジニアリングをひたすらリピートしたのを憶えています。

この3曲はとんちんかんでばっちり収録されてて改めて聴いてもやはり新鮮でカッコ良いです。

この時期のクライムは複雑で何をやってるかわからないけど、めちゃくちゃエモくてカッコいいというのが最大の魅力。

eastern youthが焦燥に駆られ過ぎて、どうとち狂ったか変拍子・変展開オンパレードのテクニカルなマスロックをやってる様な感じ。と大袈裟じゃなくそう思います。

日本語のエモーショナルなロックとテクニカルなマスロックのナチュラルな邂逅というのが言えると思います。

とんちんかんでは歌詞カードも付いてますが歌詞もすごい。

「!」とか「?」という社会への疑問符が強烈に投げかけられています。山内氏の持ってる問題意識はとても感じるものがありました。なので歌詞カードを眺めながら1度聴いてみることをオススメします。

Climb The Mindは2ndのほぞで日本語ロックの金字塔を打ち立てたと思ってますけど、その源にはこういう激しくヒリヒリしたものがスパイスとして隠されていると思うと、やはりバンドの進化(深化)や一筋縄ではいかないこのバンドの魅力を感じます。

今回のリリースで今までほぞの印象が強かったクライムファンは驚くでしょうし新たな魅力も感じてもらえるんじゃないかと思います。

全9曲入りClimb The Mingの初期音源集とんちんかん。最後は情景の浮かぶ静かなギターインストで締めるあたりも粋でした。

以上、ザッと書いていきましたけど少しでもバンドと音源の魅力が伝われば良いなと思います。

では!

2012年11月16日金曜日

アニス&ラカンカ - you're cool

どうもかなりお久しぶりです。

ボチボチまたこの音楽ブログを再開させていきますので宜しくお願いします!

本日はmmmさん(アニス)と埋火の見汐麻衣さん(ラカンカ)の半分冗談みたいだけど作ってる音楽はとっても粋な女性デュオ、アニス&ラカンカのyou're coolという曲について書いていきます。

まずはyou're coolのMVを。


この曲はロックの偉大なる先人(現役を含む)たちをアニス&ラカンカが君たちクールだね!と讃えているんですが、歌詞の殆どがバンド名で構成されています。

そこで本日はyou're coolの歌詞に登場する25のバンド達に対する私感を書いていきます。いまいち聴いてないバンドも多く、各バンドに対して温度差がかなりあると思いますが、そこらへんはお許しを。

では早速。ワオ!

1.The Kinks
イギリスのロックバンド。正直1stをちらっと聴いたくらいで全く知らない。古き良き英国のバンドというイメージ。これを機に聴いていきます。しょっぱなからこれです。


2.T-Rex
イギリスのグラムロックバンド。T-Rexは好きです。変なんだけどすごいポップなんですよ。聴きやすい。初期の頃のアコースティックな感じも大好きです。T-Rexにまつわる思い出は高校のころに普段おとなしくてものすごくシャイな放送係だったAくんが昼休みになってT-Rexをおもむろに全校放送で流してビックリしたということ。高校の時のT-Rexメモリー。その時にかけていた飛び切りポップなこの曲を。元気かなAくん。


3.The Velvet Underground
アメリカのロックバンド。1stのバナナジャケは誰しもが一回は見たことあるだろうくらい有名なジャケット。この1stは高校のときに初めて聴きました。聴く前はどうせ大したことないんだろう思っていたパンク少年でしたが聴いてみたら、「何ぞ?コレ!」と不思議な雰囲気と何やら深そうな世界観にビックリした記憶があります。これがアートかという漠然としてモヤモヤした感情が沸いてきたのを憶えてます。m7のヘロインとか聴き慣れない人が聴いたらやっぱりなんだコレ?ってなるんでしょうね。ただサンデーモーニングは普遍の名曲で間違いないと思います。ベルベッツという愛称で呼ばれて本国アメリカならびに世界中のミュージシャンとリスナーに影響を与えている偉大なる前衛。ちょっと危険な香りとスタイリッシュさが最高です。


4.Tom Waits
アメリカのシンガーソングライター。トム・ウェイツも好きです。全部聴いてないけど僕の中で一番はやっぱ1stですね。夜の酒場のあの特殊な雰囲気がたまらんです。酒場とかバーとか無知すぎてわからないけど、この酔いどれ吟遊詩人がしゃがれた声で僕をやさしく包んで諭してくれているかのようです。


5.Nick Drake
イギリスのシンガーソングライター。アシッドフォーク界隈では名の知れたニック・ドレイク。26歳の若さで亡くなったのですが2012年今現在の僕と同い年です。それを踏まえて聴いてみるとあまりにも早熟ですね。もはや枯れの段階まできています。3枚のオリジナルアルバムをリリースしていますが僕が推したいのは断然ラストアルバムのピンクムーン。これはアコースティックギターと歌のみという内容ですがこれがホント素晴らしい。自分の生き様を淡々と、しかし情緒溢れる歌に乗せて語りかけるその様は彼の音楽に対する真摯すぎる情念を感じさせます。ベストではないけどオンリーな存在ですニック・ドレイク。


6.Clap Your Hands Say Yeah
アメリカのインディーロックバンド。このバンドは僕の中でいわゆるUSインディーを好きになるきっかけを与えてもらった本当に大好きなバンド。2005年に彼らが登場して初めて曲を聴いたときはズキーンと僕の中にあるポップセンスが揺さぶれるのを感じました。何が良いのかってその人懐っこさでしょう。「手を叩いてイエーと言おう」っていうその単純だけど楽しくなってくるバンド名そのままに鳴らされるポップな楽曲で一気に虜になったんです。私的に思うのはこのバンドはその後のシーンの指針となったなということ。具体的には自分でプロモーションしてインターネットで音源を広める手法は今のサウンドクラウドやバンドキャンプとかのはしりをやってたし、音楽的にも現在のローファイポップのお手本だと思ってます。まあつまるところ僕にとってこのバンドはとてもスペシャルなんです。皆さんにとってはどうですか?イエヤー!!


7.Yes
イギリスのプログレバンド。構築された美と確かな演奏力が素晴らしいです。いやまあしかし、とりあえず名前がカッコいいじゃないですかイエス。あとは1stのHeart of Sunriseの冒頭のジェットコースター的な演奏は本当に痺れますね。


8.Pink Floyd
イギリスのロックバンド。世間ではプログレバンドというイメージだと思いますが、果たしてそうでしょうか?あまりにも巨大な全貌なので答えは正しくもあり、違くもあります。全部をもちろん聴いてはいないので情報乏しいですが、僕の好きなピンク・フロイドはシドバレット期の1stです。ダークサイドオブザムーンを先に聴いていたので、取っ付きにくいのかなという先入観がありました。でもいざ聴いてみると、カラフルでマジカルでかつポップな曲群に引き込まれました。サイケポップの名盤誉れ高いアルバムでもあります。なのでサイケな雰囲気というのを体験したいのなら、ピンク・フロイドの1stを是非おすすめしたいです。痺れるカッコよさですよ。


9.Captain Beefheart
アメリカのシンガー。予備知識なしで名盤らしいということでヒズマジックバンドの魚顔ジャケのアルバムを初めて聴いたときは「や!!!???」という雷を僕の脳天に直撃させたキャプテンビーフハート。溢れんばかりの知性が爆発するとこういう奇天烈なものになるんだと思った次第です。この後のプログレ、ポストロック、マスロック、そしてちょっとアヴァンなストレンジポップ全般は全部キャプテン・ビーフハートの呪縛から逃れられないと僕は思ってます。それくらい強いインパクトがこの盤にはありますね。この類の音楽は言葉で説明して頭でわかるんじゃなくて聴いてみて感じるものだと思います。是非体験してみてください。ビックリしますよ!


10.Neu!
ドイツのロックバンド。ノイ!と読む。新!という意味。いわゆるクラウトロックの代表格。一定のリズムを淡々と刻んでいくハンマービートが延々続く1stの名曲Hallogalloのなんと心地よく且つ持ってかれることか。好きですノイ!


11.The Raincoats
イギリスのガールズロックバンド。ガールズポストパンクの代表格だけど、個人的にはスリッツのほうが大好きでレインコーツはあまり印象にないのです。これを機に是非聴いてみます。2010年にコントラリードの招聘で来日しましたよね。


12.My Bloody Valentine
イギリスの言わずと知れたシューゲイズモンスター。初めて聴いたラブレスはよくわからないという印象でした。ただWhen you sleepはすげーポップでカッコいいなと当時は思っていました。ことあるごとにマイブラマイブラと引き合いに出されてることなどから彼らはシューゲイズモンスターとして神的存在なのだと思ってます。余談ですが僕はエクスタシー&ワインの頃のジャングリーな感じもここ数年のインディーポップ界隈で評価が高いような気がします。とりあえず後世に与えた影響たるや。偉大なるロマンチストです。


13.Doopees
唯一この曲で出てくるバンドで名前も知らなかったバンド。そこでグーグル先生に聴いてみたところ、『ドクター・ドメスティック、キャロライン・ノヴァク、スージー・キム、サン・ケイジ・Bによるポップ・ユニット。ヤン富田プロデュース。』とのことです。早速Youtubeで聴いてみたら好きな感じでした。


14.Pixies
アメリカのロックバンド。オルタナゴッドはソニックユースですが、ピクシーズにはオルタナ仏様の称号を与えたい。なんかロックスターなのに身近な雰囲気がアメリカの良い空気感を出してる好バンドだなと思います。それにしてもエネルギーがほとばしってますね。ディベイサー!!


15.Galaxie 500
アメリカのロックバンド。日本人なのでギャラクシーごひゃくなんて言っちゃってます。このバンドは往年のスロウコアとかサッドコアとかの括りになるんでしょうか。切なく暗い感傷的な楽曲。ただ一抹の希望が見えるというところがポイント高いです。そして曲に余計な脚色を与えないシンプルな音世界が後のバンドに与えた影響は中々無視できないほど大きいものではないでしょうか。


16.The Clash
イギリスのパンクバンド。セックスピストルズ、ラモーンズと並んでパンク三大バンドのひとつ。クラッシュの鳴らすパンクはピストルズとは違う知性を感じます。様々なジャンルをクロスオーバーするその様は聴いてて痛快ですね。ファッション性もラモーンズとは違うタイプのスタイリッシュさがクールで素晴らしくカッコいい!!

 
17.Devo
アメリカのロックバンド。Devoと言えば学校へ行こう(憶えてますか?)のOPで使われていた「ヤーヤーヤーヤーヤヤヤヤ、ヤヤヤヤー」のUncontrollable Urgeが有名ですよね。僕もアルバム聴くまでこの曲の印象が全てでした。彼らのアルバムを聴いたのは正直ここ最近なんですけど聴いてみるとすごく良かったですね。見事にスカッスカで、とびきりにポップで、めっちゃ変という感じが実に好みです。


18.Daniel Johnston
アメリカのシンガー。この人は名は知られてるけど個人的に聴いてないシンガーのひとり。不思議で寄生獣みたいな絵を書くなぁというくらいの印象で音は全くわからない。全く聴いてないのでどんな音なのか想像で書いてみる。とても内省的なうたを歌うんじゃないかという安直な推測。それとあんな独特な絵を書くんだから、ストレンジな雰囲気もあるんじゃないか思った。なんかすみません。今後絶対音源買って聴きます。


19.Neil Young
アメリカのシンガー。ニールヤングは良いですね。伸びやかでハートに直接訴えるその楽曲は決して色あせることはない普遍性を感じます。アフターザゴールドラッシュは僕が挫けそうなときに隣で慰めと励ましを与えてくれる心の友のような寄り添えるアルバム。


 20.Sun Ra
なんて説明したら良いんでしょうね。もはや説明不可能です。全貌が全く見えない。僕はスペースイズザプレイスだけしか聴いてないんですが、宇宙のカオスをそのまま音にしたような何とも巨大なスケール感が聴いてて広がりましたね。謎宇宙。


 21.Elvis Presley
アメリカのロックンローラー。すべての始まりはエルビス!っていう謳い文句のフジテレビの番組がありましたが、まさにそうとしか言いようがないくらい偉大なロックンロールアイコンのエルビス。異論は多々あると思いますが、そのカリスマ性とカッコよさでロックンロールをすべてエルビスが持っていってしまったような感があります。


22.The Rolling Stones
イギリスのロックバンド。世間における評価とは裏腹に僕自身が聴いたのはアルバム1~2枚という何ともお粗末な事実。あまりにも有名だしアルバムも多くて何を聴いたら良いのかわからないというのもあって。いやー聴かないと。


23.Cat Power
アメリカの女性シンガーソングライター。僕は女性フォークシンガーは大好きなんですが、ことキャット・パワーに関しては多作で何を聴いたら良いのかよくわからないのが正直なところ。とりあえず書きながら一番有名なYou're FreeをGroovesharkで聴いてます。とても内省的ですね。素直な自分と向き合うストイックな姿勢ってのはアメリカにおける特徴のひとつだと思います。とても感心しますね。歌声を聴いてて自然と馴染むのも良い。


24.The Beach Boys
アメリカのロックバンド。イギリスのビートルズに対して、アメリカのビーチボーイズ。未だ現役。いやー最高ですよビーチボーイズ。軽快なサーフテイストの初期の音はもちろんのことペットサウンズにおける精巧に作り込まれた楽曲など、やっぱ後世に与えた影響はビートルズに引けをとらないくらい大きいものがあります。何が素晴らしいって、とにかく曲の全部が全部、純で粋なポップミュージックってところですね。耳にスッと入ってくるしすぐ馴染める。そしてなおかつオリジナリティがあって実験的なワクワク感もある。ザッツグレートなバンドです。


25.The Doors
アメリカのロックバンド。クールでカッコいいバンドですよね〜ドアーズ。熱量はあるんだけどスタイリッシュな佇まいがある。そこら辺はやっぱ知性を感じます。でも徐々に歯車が狂っていく時計みたいな不思議なトリップ感もサイケデリックな魅力として人々を惹きつけるんでしょうね。


以上の25バンドになります。

アニス&ラカンカがyou're coolと讃える先人達。やっぱ名前をみてるだけでも胸が躍るくらい素晴らしいバンドやシンガーだしやはり偉大ですね。

この先人達の意思はロックの歴史において燦然と軌跡として残っているし、何しろ輝いていますね。

各自それぞれのyou're coolを探すのも良し。またこの曲に出てくるバンドを一通り聴く。それだけでも全然それまでの世界が変わってくるでしょう。

この記事の最後として、光り輝く数々のバンドとシンガー、そしてこの曲を作り上げたアニス&ラカンカに心からサンキュー、ありがとうと言いたいです。

you're cool

2012年2月27日月曜日

サンダルズ

ええと私は個人的にサンダルズというバンドをやっておりまして、今回は宣伝ということでサンダルズについて書いていきたいと思います。

サンダルズは去年2011年夏結成の3人組バンド。

活動は茨城県の潮来市(旧牛堀町)にあるスタジオR-51というところで月に2〜3回練習をしております。

メンバーはドラムの私とベースが千葉県、ギターが茨城県ということで何処のバンドかという説明が必要な時は面倒なので”ちばらぎ県”と言おうと思ってます。

全曲自分たちの楽曲でやっているのですが、音楽性は「オルタナティブでロックンロールな歌謡ポップ」というキャッチコピーを自分で考えてみました。

これからどんどんライブ活動や楽曲制作を精力的にやっていこうと思っているところです。

そして先日2.25に水戸にあります90EASTという場所で初めてのライブを行いまして、その模様を収めたライブ音源をSoundcloudにアップしてみました。

それで今日はライブで演奏した全曲の解説をしてみたいと思います。

この記事で少しでもサンダルズを知っていただいて興味を持ってもらえれば幸いです。

まずは先日のライブの模様をコチラで↓



それでは解説を。

1曲目 ”Intro”
イントロです。スタジオで曲の長さを決めて適当に作ったイントロです。説明は特にありません。

2曲目 ”Hit Chart”
ギター兄さんが作ってきた曲。ガレージ感とパンク感を出したキラーチューンになっております。歌詞は把握してないのですが、メンバー間で今の退屈な音楽チャートをひっくり返そうぜという話はしていました。話は冗談ですけどそういう勢いを出した曲です。途中のブレイク部分が個人的な聴きどころでポイント。

3曲目 "History"
ベース兄さんの曲。変則なリズムとサビのアンセム感が映える曲。サビでメンバー全員が歌うがポイント。この曲はサンダルズのオリジナル曲でも始めのほうに練習を開始した曲ですが中々固まらず苦労したのでこういう風にライブで披露できたのは良かったなと思ってます。

4曲目 "太陽"
私の曲。過去の思い出への憧憬を太陽というキーワードで歌った曲。夕暮れ時に聴いてもらいたい曲であります。途中のバスドラムと歌だけになる部分で1人お客さんから反応を貰って歌ってて嬉しくなりました。途中の高いパートが歌いきれないのが悩みどころです。

5曲目 "サンダルをはいて出かけよう"
ギター兄さんの曲。通称サンダル壱。日本語ロックンロールでサンダルズのポップな部分が存分に出た曲だと思ってます。個人的ポイントはサビ終わりのスネアとシンバルの「カシャーン!!」ってとこです。演奏してても聴いてても痛快です。

6曲目 "ラーメン喰わせろ!"
私の曲。これはNirvanaのIn Uteroに収録されているTourette'sへのオマージュソング。メロディもFugaziのIn On The Kill Takerの1曲目Facet Squaredをパクってます。歌っていることはラーメンが喰いたい、ラーメン喰わせろ!という内容のないことなので、ギター兄さんにはコミックソングだと言わました。全くその通りだと思います。

7曲目 ”夏秋”
私の曲。夏と秋の移り目の時に丁度作った曲でそのことを歌っているので夏秋という曲名にしました。メロとサビで曲調が変わってくるのがポイント。歌詞でロックンロール、ニック・ドレイク、ジュディ・シルというワードが入ってるところが個人的に強調したいところ。

8曲目 ”コーラ”
ギター兄さんの曲。疾走感のある甘酸っぱい曲。サンダルズでも売れ線の曲ですね。ROSSOのシャロンをかなり意識した曲であります。説明はこれで充分ですが、肝心のライブの出来が私個人が最初にやらかしまして恥ずかしい限りです。でも曲はかなり良いです。

9曲目 "サンダルズのテーマ"
私の曲。通称サンダル弐。童謡メリーサンのひつじにインスパイアされて作った曲。そして誠に勝手ながらサンダルのテーマという曲名にさせてもらいました。ポップなメロディとシャッフルビートがポイントです。最後のメンバー全員で歌う様も聴きどころですね。途中歌詞をトチってますがそこは聞き流してください。ゆくゆくはライブ会場の皆さんと合唱したいところです。

このような感じです。

初めてのライブは録ったのを聴いてみて思った以上にはできたかなと思いました。でもまだまだ精進するところは多々あり反省もしております。

認知してもえればという思いで今回Soundcoudに音源も上げましたしこういうブログも書いてる次第です。

今後の目標とかビジョンは特にないのですが、上手いこと活動できれば良いなと思ってます。ライブもどんどんやっていきたい。

というわけで今回は私が活動しているバンドであるサンダルズの紹介でした。

聴いていただけると嬉しいです。

2011年12月9日金曜日

私的年間ベスト音源トップ10

どうもっす。師走です。

今年も様々な音盤が出ましたねー。という訳で私の年間ベストトップ10です。

ではどうぞ!


10位 Veronica Falls / Veronica Falls

Slumberland発Veronica Fallsのデビューフルアルバム。どこか新しくてどこか懐かしいこのアルバムがトップ10に潜り込んできました。最近よく聴いてます。10位。



9位 Darlings / Warma EP

今年デビューの新人さん。90年代のオルタナインディーのエキスをこれでもか!というくらい抽出させた好バンド。Weezer とか Pavementが好きなら気に入ってもらえるはずです。9位。



8位 Beach Fossils / What A Pleasure EP

Captured Tracksの看板バンドBeach FossilsのEP。1stフルよりももっと洗練された大人のシティポップと言った印象。甘酸っぱ切な系の何とも言えない哀愁が全体を包み、やわらかくゆらゆらしていて聴いてて心地良いです。8位。



7位 Hello Hawk / さかなの目

ジャパニーズインディーの決定盤であろうHello Hawkのさかなの目。僕らの町のスーパーチャンクというキャッチフレーズが何とも似合う。日本語が清々しいしメロディもキャッチーで掴まれました!7位。



6位 Dream Diary / You Are The Beat

こちらも2011年にデビューの新人。The Pains of Being Pure At Heartと比較されることが多いけどこっちの方がやってることが渋いというか、マニア心をくすぐる音盤。c86とかIndie Popが好きな人は良いと思う。男女混声。6位。



5位 Real Estate / Days

このアルバムは全体的にも良いけど、やっぱりIt's Realに限ると思う。この曲だけで年間5位まで伸ばしてきました。最高です!5位。



4位 Dirty Beaches / Badlands

男の中の男。Dirty Beachesフルアルバム。このブログの今日の1枚でも取り上げたけどやっぱ良い。4位。



3位 The Drums / Portamento

一時期は年間トップの座に就いていたDrumsのPortamento。全体を覆う暗い影や哀愁感を振り切るようなテンションで奏できるその様は圧巻。3位。



2位 埋火 / ジオラマ

女性2人を含む3人組のP-Vineから出た2nd。非日常を日常に持ち込む音楽。日常の延長線上にあるんだけど何処か高貴で崇高さを感じるこの音は唯一無二だと思う。唄が素晴らしい!2位。



1位 Yuck / Yuck

やっぱなんだかんだで1位に輝いてしまったYuck。めっちゃ好きです。とても良いです。インディーロックファン必聴の1stフル!!聴きましょう!1位。


という訳で年間トップ10を選びました。インディロックが好きなので割とその周辺が多いです。次点はいっぱいありすぎて取り上げられません。

まだ終わってないけど2011年は音楽的には充実した年になったと思います。

では!

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